茨城県北茨城市の 五浦 幽谷隠田跡温泉 Izura様は、源泉かけ流しの温泉を客室ごとに備えた22室の温泉グランピング施設です。2024年9月に開業し、夜はチームラボの常設作品「チームラボ 幽谷隠田跡 五浦」と一体で運営されています。
当社はSNSアカウントの運用と、そこから生まれた動画を使った運用型広告を担当しました。この記事では、何を撮り、どの順番で広告に回したのかを書きます。
この記事でわかること
- ① 泊まる前の体験をPOV動画でどう見せたか
- ② オーガニックで当たりを見極めてから広告に回す手順
- ③ 出た数字と、他の宿で再現するときの順番
①「泊まったらこうなる」を、泊まる前に渡す
温泉グランピングは、写真で伝わりにくい施設です。客室の写真を並べても、他の施設の写真と並んだ瞬間に区別がつきません。
そこで撮ったのは、到着してから湯に入るまでの一続きの流れです。車を降りて棟へ向かう、扉を開ける、湯が張られている、夜になって作品の光が林に広がる。カメラを目線の高さに置き、宿泊者がたどる順番のまま撮っています。
夜の常設作品は、この施設にしかない場面です。写真では光の移り変わりが落ちてしまうため、動画のほうが差がつきました。
②当たりを見極めてから、広告に回す
広告は最初から打ちませんでした。まずアカウントに投稿し、保存率と再生完了率で反応の良かった動画を選んでから、その動画だけを広告に転用しています。
理由は単純で、広告の成否はクリエイティブでほぼ決まるからです。当たるかどうかが分からない動画に配信予算を乗せると、判断材料が「予算を使い切った」という事実しか残りません。オーガニックで先に選別すれば、配信の段階では当たりが分かっている動画だけが並びます。
制作と配信を別の会社に分けると、この往復に時間がかかります。当社は企画・撮影・編集・配信を同じチームで持つため、反応を見てから差し替えるまでが短くなります。
③出た数字
433%
予約件数(前年比)
701%
運用型広告のROAS
245%
運用型広告のROI
4〜8倍
広告費に対する売上
予約が前年比433%になった期間は、同時に施設側の受け入れ体制も動いています。SNSと広告だけで説明できる数字ではありません。ただし、広告の費用対効果(ROAS 701%・ROI 245%)は配信結果から直接出ている数字です。
他の宿で再現するときの順番
この案件でやったことを、そのまま順番にすると次のようになります。
1. 宿泊者の動線を1本決める
到着から入浴まで、朝起きてから朝食まで。一続きで撮れる流れを1つ選びます。
2. その施設にしかない場面を混ぜる
他館と並んだときに区別がつく場面が1つ入っているかを確認します。
3. オーガニックで2〜4週間まわす
保存率と再生完了率で当たりを選びます。この段階では広告を打ちません。
4. 当たった動画だけを広告に回す
予約ページまでの計測を先に用意してから配信します。
宿泊施設のPOV動画そのものの撮り方は、「宿泊施設のSNS集客|6本で700万再生を出したPOV動画の作り方」に書いています。同じ考え方をアカウント運用側から整理したページがホテル・旅館のSNS運用代行、広告への転用を中心にしたページがホテル・旅館のSNS広告運用です。撮影だけを外に出す場合はホテル・旅館のPOV動画制作をご覧ください。
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