整備やカスタムの店は、仕事の中身が外から見えにくい商売です。腕のよさは、作業を頼んだ人にしか伝わらない。新しいお客様に届く入口を、どこに持つか。多くの店が抱えている課題です。
今回取り上げるのは、合同会社Dufflyer様が運営するDoggies outfit customs(ドギーズ)様のSNS運用代行です。TripClearは2025年5月からInstagramとTikTokの運用を担当し、月8本の投稿を基本に、企画から撮影、編集、投稿までを一貫して支援しています。
運用アカウント:tiktok.com/@oreragamiterusekai(「俺らが見てる世界」)
この記事でわかること
- ① タイヤ交換やオイル交換といった日常業務を、そのままコンテンツにする型
- ② 車ではなく「作業する人」を主役にすると何が伝わるか
- ③ 2媒体で約4.6万フォロワー、2か月で約93万回再生の先にあった成果
①施策|日常業務を「一人称視点」でコンテンツにする
ドギーズ様のSNSで扱っているのは、特別な企画ではありません。タイヤ交換、オイル交換、マフラーやパーツの取り付け。普段の業務をそのまま題材にしています。
特徴は、作業する本人の目線に近いPOVスタイル(一人称視点)で撮っていることです。動画が始まった瞬間から手元と作業内容が映るので、長い説明がなくても「何をしている動画か」が伝わります。
音を消さない。工具とエンジンの音をそのまま使う
工具の音、エンジン音、排気音。整備の現場ならではの音を、ナレーションや過度な演出で覆わずに生かしています。見ている側は、作業の流れを音ごと体験する形になります。
Instagramでは平均視聴時間が26.2秒。作業の流れそのものを楽しむコンテンツとして機能している数字です。
車だけでなく「作業する人」を見せる
企画の主役は、完成した車ではなく、実際に手を動かしているスタッフです。誰が、どのように作業しているのかを続けて発信すると、スタッフの技術や仕事への姿勢、店の雰囲気までが伝わります。
実際に再生数が伸びた投稿も、タイヤ交換のような日常的な作業を題材にしたものでした。毎回特別な企画を用意するのではなく、普段の業務から「見せられる場面」を見つけること。これが、続けられる運用にもつながっています。
現場の負担を抑えた撮影体制
運用を続けるには、成果だけでなく、撮られる側の負担を抑えることが欠かせません。この運用では、撮影のために業務を止めるのではなく、実際の作業に合わせて撮り進めています。
あれこれ指示がなく、こちらのやりやすいように撮影を行い、意図を汲み取って編集してくださる姿勢にいつも感謝しています。
普段の業務そのものをコンテンツにしているからこそ、現場に無理をかけずに発信を続けられる体制になりました。
②成果|2媒体で約4.6万フォロワー、2か月で約93万回再生
4.6万人
2媒体のフォロワー合計(2026年7月末)
93万回
2026年6〜7月の合計再生数
26.2秒
Instagramの平均視聴時間
8本/月
投稿本数(企画から投稿まで一貫して担当)
2026年7月末時点のフォロワーは、Instagramが32,931人、TikTokが13,499人。2媒体合わせて約4.6万人まで伸びました。6月から7月の2か月間の再生数は、合計で約93万回です。
DMの増加から、整備依頼と車両売買へ
フォロワーや再生数は、入口の数字にすぎません。その先で問い合わせや売上につながっているかが、店にとっての本題です。
ドギーズ様では、InstagramとTikTokの動画をきっかけにしたDMが増え、実際の取引につながっています。
Instagram、TikTokの動画を通じてDMが増加し、整備依頼や車両売買の取引につながり、売上にも直結しています。
作業風景とスタッフの人柄を続けて発信していると、問い合わせの前から店のことを知ってもらえます。SNSを、店への信頼と興味を育てる接点として使えたこと。それが問い合わせの増加につながったと考えています。
イベントでの物販にも
認知が広がった効果は、オンラインの問い合わせだけにとどまりませんでした。
認知拡大により、車関係のイベントへ出展した際にお客様から応援の声をいただくことが増え、物販の売上にもつながっています。
会場で「SNSを見ています」と声をかけてもらう。ブースに立ち寄ってもらう。そのきっかけが、日々の投稿から生まれています。オンラインとオフラインの両方でお客様との接点が増えたことも、この運用の成果のひとつです。
一人称視点の動画は、さまざまな業種に活かせる
今回の一人称視点の動画は、車の整備に限った手法ではありません。建築・施工、製造、調理、職人仕事、パーソナルトレーニング。作業工程そのものに魅力がある業種なら、同じ型で撮れます。
サービスの魅力を言葉だけで説明するのではなく、実際の仕事や技術を映像で見せられる。それが一人称視点の動画の強みです。
この事例から言える、整備・カスタム店のSNS運用のポイント
1. 特別な企画より、普段の作業
伸びた回はタイヤ交換やオイル交換でした。見せる場面は、いつもの業務の中にあります。毎回企画を立てなくても続けられるのは、そのためです。
2. 車ではなく、作業する人を主役に
完成した車の写真はどの店にもあります。差がつくのは、誰がどう手を動かしているか。技術と人柄が見えると、問い合わせの前に信頼が育ちます。
3. 再生されるだけで終わらせない
DMや問い合わせを受け止める導線があって、初めて再生数は売上に変わります。発信を始める前に、見た人がそのまま連絡できる状態になっているかを確認します。
整備・カスタム店向けのアカウントの立ち上げ方は自動車整備業者・工場のSNS運用代行に、作業する人の目線での撮り方は自動車整備業者・工場のPOV動画制作にまとめています。同じ撮影を整備士の採用に活かす場合は自動車整備業者・工場の成果報酬型採用マーケティング支援をご覧ください。
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「SNSで何を発信すればよいか分からない」「投稿しているが問い合わせにつながらない」「撮影で現場に負担をかけたくない」という方は、お気軽にご相談ください。普段の作業のどこを見せるかの設計から、御社の店に置き換えてご説明します。
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